<ちゃんと評価できていますか?>FIMは実際に見て『しているADL』でつけないといけない。

理学療法

どうも、kachanです。

以前にこんなツイートをしました。

今回はこれについて深掘りしていきます。

FIMとは?

FIMとは、機能的自立度評価表(Functional Independence Measure)の略で、1983年にGrangerらによって開発されたADL評価法です。

特に介護負担度の評価が可能であり、
ADL評価法の中でも、最も信頼性と妥当性があると言われ、リハビリの分野などで幅広く活用されております。

具体的には、食事や移動などの“運動ADL”13項目と“認知ADL”5項目から構成され、1点が介護時間1.6分と設定されており、110点で介護時間0分となります。
また、1週間以内にFIM得点が10以上低下するような状態を、”急性増悪”とみなせるとされています。

  • どの疾患にも適応できる。
  • 評価者もリハビリの専門職である必要はない。
  • 実際に「している」状況を記録することで、介助量を測定できる。
  • 常生活動作(ADL)のすべての内容をチェックするためのものではなく、生活を営んでいくために必要最小限の項目を把握するために用いられる。
  • 対象の年齢は7歳以上で、それ未満の小児のためにはWee FIMという評価基準がある。

FIMの概念

運動項目の原則

セルフケアの状態(食事動作、整容動作、清拭・入浴動作、更衣、トイレ動作)、排泄の状態、移乗動作の状況(ベッド・椅子・車椅子移乗、トイレ移乗、浴槽移乗)、移動動作の状況(歩行・車椅子、階段)について各項目7点満点で評価します。

採点基準

点数介助者手助け手助けの程度
7不要不要自立
6不要不要時間がかかる.装具や自助具が必要.投薬している.安全性の配慮が必要.
5必要不要監視・準備・指示・促しが必要.
4必要必要75%以上自分で行う.
3必要必要50%以上75%未満自分で行う.
2必要必要25%以上50%未満自分で行う.
1必要必要25%未満しか自分で行わない.

認知項目の原則

コミュニケーションの状況(理解と表出)、社会認識(社会的交流、問題解決、記憶)について各項目7点満点で評価します。

採点の基準

点数介助者手助け手助けの程度
7不要不要自立
6不要不要時間がかかる.投薬している.安全性の配慮が必要
5必要必要監視・準備・指示・促しが必要.介助は10%未満
4必要必要75%以上90%未満自分で行う.
3必要必要50%以上75%未満自分で行う.
2必要必要25%以上50%未満自分で行う.
1必要必要25%未満しか自分で行わない.


*運動項目との違い
5点: 監視、指示、準備以外に10%未満の手助けも含まれます。
採点のポイント(理解・表出・問題解決)
7・6点 : 複雑/抽象的事項を一人でできる
5~1点 : 簡単な日常生活において介助が必要
採点のポイント(社会的交流・記憶)
7・6点 : 一人でこなせる
5~1点:  手助けをする必要がある 複雑、簡単(日常的)の区別がないことに注目

FIMマニュアルより引用

FIMをちゃんと『しているADL』でつけれていますか?

よくFIMと区別されるのが『バーセルインデックス(BI:Barthel Index)』です。詳しくはこちら

こちらは『できるADL』です。

じゃあ違いってなんなんですか?ってなると思います。

細かな違いはありますが、大まかには
『日常でやっている』のがFIM、『能力上できること』がBI です。

そして、ADLを評価する上で大事なことがあります。

FIMを取るためには実際にみないといけない

FIMを取る上でしないといけないことは、実際に見ることです。

聴取だけだと、意外にみんな見栄を張っていたり、そうでなくても時々やってることを日常でやってるかのように話したりしてきます。

そして、実際に見るでもリハビリ室で見てるのでは意味がありません。ちゃんとその人が生活している環境でないと意味がありません。

それも人に見られてるという環境でなく、素でやってる動作が好ましいです。

それでやっと正しい評価をすることができます。

それでも、実際に見れない時はどうすればいいの?

ツイートにこんなコメントがありました。

ここでコメントを返しているように

別に実際に見る人はセラピストでなくていいと思います。
というか、個人的にはFIM自体セラピストが取るものじゃないって思っています。
理由は実際に世話している人が一番『しているADL』を見れているからです。

なので、看護師や介護士に聞いて、その話からFIM点数を出すこともありだと思います。

それでも実際にどうしても見たいなら動画を撮ってもらうなり、こそっと時間の合間に見に行くなど、すればいいと思います。

FIMをなんでちゃんと取るのか?

FIMでADLを評価することで、問題点をちゃんと可視化するためです。

そして、もう一つ大事なのが、FIMだけでなくBIもとって、『しているADL』と『できるADL』の視点を持ち、そのギャップを埋めることも必要だと思います。

そのためにも、ちゃんとしっかり評価する必要があると思います。

特に新人・学生には治療も大事ですが、こういう基本的な所もしっかりやってほしいと思います。

今回はこれで以上になります。

次回もよろしくお願いします。