理学療法における「介助」から得られること

理学療法

どうも、kachanです。

今回は理学療法における「介助」についての話をします。

介助と言われると、動作を行う上で出来ないことを手伝うイメージが強いですが、理学療法士における介助は別の意味があります。

今日はそれを紹介したいと思います。

評価としての「介助」

一般的なROM、MMTなどの評価に加えて理学療法においては検証作業というのをしないといけません。それにおいても、介助の知識は必要です。

例えば、歩行の介助をするときに骨盤を持って支えるのと、腋下 で支えるのではその人に与える影響は違います。

骨盤を持って歩行が楽に行うことができる人はある程度体幹の能力があります。骨盤を持っても、体幹筋が弱い人はぐらぐらでそれどころではなくなってしまいます。さらに、持ちながらどの筋肉が働いているか、どの時期にどの関節運動が大きいかを手で感じることができます。

他にも、右への荷重が少ない人に対して、わざと右立脚中期に重心誘導をしてみるなどして、反応から「どこどこが弱いからこっちへの荷重が少ないのか」という検証ができます。

介助をして楽に歩けるようにするだけでなく、この瞬間にこれを足してみたらどうなるんだろうとか、補助を加える場所位置や量、タイミングを変えて見たらどうなるだろうと評価することで、より深い評価・検証ができますし、目で見るだけでなく手で感じることでよりたくさんの情報を手に入れることができます。

治療としての「介助」

人間の身体は、動作を繰り返し行うことで学習し、無意識でできるようになっていきます。

それを利用して、歩行介助で動作の誘導を繰り返し行っていくとそれを学習して、使っていなかった筋肉を使ってくれるようになります。

例えば、杖歩行を獲得させたいと思ったとします。ですが、杖の付き方が分からない人にいくら手順や理屈を教えても覚えられないことがあります。そのときに、片手手引き介助歩行で手をつく位置、付くタイミング手掌から肩・体軸に向かって刺激を加えてあげます。それをずっと歩行しながら繰り返し行ってあげると、気がつけば身体が勝手に杖の付き方を覚えています。

他にも、荷重ラインを整えたり、タイミングや立脚時間を調整することで理想の歩行に誘導することができます。

「介助」からたくさんの情報や効果を手に入れることができる

評価や治療に使えるだけでなく、これをすることで動作の指導のときにより楽で安定したものを提供することができます。

歩行でいえば、ずっと支えないとダメだと思ってた人が右足を出すこのタイミングで支えてあげれば歩けると分かるだけで楽になります。そして、本人の残存能力を最大限に引き出すことができるので歩行介助をしてるだけでリハビリになります。

他にも介助量の増加減でその日の体調や状態を把握することができますし、良くなった部分の評価もすることができます。

なので、ただの介助と思わずこれも評価であり治療であってたくさんの情報が詰まってると思って向き合うほうがいいです。

介助が上手になる方法

介助が上手になるコツとしては、患者さんの動きを真似することです

例えば、患者さんが右足を出そうとしていたら、自分も右足を出す。っていう感じです。

こうやって、相手の動きやタイミングを真似て合わせていくことが大事です。これをしないといざ介助しようにも息が合わず、むしろ相手の動きを邪魔してしまいます。

他にも左右だけでなく、歩幅、単脚支持時間、重心移動などなど合わせられるものは合わしましょう。これは別に後方からでも側方からでも前方からでも変わりません。

そうやって、合わせて同調するように歩いていると、しっくりきた感じがします。こればっかりは、感覚なので上手く言葉では説明できません。

イメージとしては彼氏・彼女と一緒に手をつないで歩いてる感じですね。手をつないで誰かと歩くと勝手に歩幅とかタイミング一緒になりますよね。そして、なんか心地いい感じがしませんか? それです。

それができるようになったら、さっき言った評価や治療で何かを足してみる方法をしましょう。これのコツは、足したい動作を手を介して伝えましょう

例えば、右立脚終期の股関節の伸展を出したいなら、側方片手引き歩行で立脚中期から手で前方に誘導しながら、自分の股関節伸展を増やすイメージで歩きます。そうすると、自分の手を介して相手にその誘導が伝わります。

ここで大事なのは、絶対に相手に合わせること。無理に誘導してしまうとダメなので先に「こういう感じで歩いて」と患者さんに伝えたり、意識してほしいタイミングで声掛けして誘導するといいです。

これはけっこう難しいので、たくさんこなして、しっくりくる感じを分かってほしいです。けっこう体格差によって同じ患者さんでもしっくりくる介助方法はかわるので一杯試してみるといいです。慣れてくると、この人だったらこの介助方法だなって瞬時にわかるようになります。

最後に

この介助というスキルは、ただ動きを助けるだけの介助は簡単ですが、こうやって深めていくとけっこう難しく感覚的な部分が大きいです。自分も初めは教えてもらっていましたが、今では自分で勝手に思いついた方法を使っています。

でも、こうやった模索して自分だけの評価法を作っていくのも理学療法の楽しい所ではあるので、ぜひ色んなことを試してほしいと思います。

一応、僕がする介助の位置の種類としては大まかに 側方 前方 後方 があります。

そして、骨盤 体幹上部・下部 腋下  両肩 片手(手をつなぐだけor肘もしくは脇も支える) 両手(普通にもつor両手を高くあげるor両手を上げつつ介助者のほうに押してもらう) くらいですかね。

細かくは、手の振りを誘導するために両上腕を後ろからタイミング良く押してあげたり、両肩を上からタイミングよく立脚側に圧縮刺激を加えたりと色々やってます。

とりあえず、はじめに言った種類を全部試してみると自分に合ったものや新しい発見があるのでやってみてください。

では、以上になります。

最後まで見ていただいてありがとうございます。

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