<7つの特典から考える価値>理学療法士協会に入会するべきか?

理学療法

どうも、kachanです。

今回は、新卒や学生に向けて、

理学療法士協会の入会を勧められたけど、入る方がいいの?」という人のための記事です。

今現在入ってる人ももう一度価値を再確認して、そのままか抜けるか考えてみてください。

結論から言いますと、入るべきではありません。

今回は金額に対して価値があるのかについて考えてみたいと思います。

理学療法士協会って?

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本会は、理学療法士が集う唯一の学術および職能団体です。理学療法士の地位向上を通じて、国民の皆様の医療・保健・福祉の向上を目指し、学術大会の開催や学術誌の発行、研究助成といった「学術」活動をはじめ、「教育・研修」、「調査研究」、「広報」といった活動を展開しています。

ホームページより引用

入会費用について

理学療法士協会へ加入には、初年度は入会費の5000円が必要で、年会費は11000円です。

また理学療法士協会に加入すると強制的に都道府県ごとの理学療法士会(県士会)にも加入となります。なので県士会への年会費も同時に納めることになります。

県士会の年会費は都道府県によって違い、4000〜12000円です。

一応、免許登録の初年度に入会すると、その年の年会費は5000円に割引されます。

協会の7つの特典について

では、年会費1万5千円~2万3千円の価値があるのか考えます。

主な特典について、下記のようにあります。

特典一覧

・新人教育制度や講習会などの割引が適応されし、知識を身につけられる
・学会発表の演題登録(1万円)が無料
・専門誌『理学療法学』が年数回送られてくる
・理学療法士の賠償責任保険加入することができる
・認定理学療法士、専門理学療法士制度により認定資格を取得可能
・福利厚生サービスにより割引などの特典がある
・ガイドラインや診療報酬・介護報酬が改定された際に、情報が提供される

では、それぞれどれほどの価値があるか考えたいと思います。

新人教育制度や講習会などの割引が適応され、知識を身につけられる

理学療法士協会には新人教育プログラムをはじめ色々な講習会があります。

特に新人に方向性を与え、それぞれの人間の理論や手技に偏りがでないようにしていく試みがあります。

なので、新卒者で考え方に自信がない場合に、方向性を与えてくれるものとしての価値は十分にあると思います。

ついでに、新人教育プログラムの内容は会員限定サービスとしてPDFファイルでダウンロードすることができます。

そして、その知識を身に着けるために割引があります

程度についてはものによっては異なりますが、最低だと1000円、最大だと1万円くらい違うところがあるので勉強をバリバリやりたいという人からすると価値はあります。

しかし、会員でないと受けれないというものは少ないのでそれほど使わない人からすると価値は低いです。一応、無料の勉強会もあるので活用してみるといいです。

学会発表の演題登録(1万円)が無料

学会発表がしたい!」という人からしたらいいものかもしれませんが、個人的にはそれほど魅力には感じません。

一応一万円が無料にはなるのでする人からしたらお得です。

専門誌『理学療法学』が年数回送られてくる

『理学療法学』は、最新の研究論文が1冊の中で5~9のテーマで構成されており、専門性がとても高い内容となっています。

しかし、今となってはこれのメリットはありません。

最近ではjstageでも読むことができます。

採択された論文は順次公開されています。「理学療法士協会(学術誌 理学療法学)」HPに書いてありますので、全巻載るのも時間の問題だと思います。

理学療法学のweb公開について
理学療法学がJ-STAGEで閲覧できるようになりました。
第42巻6号(2015年10月20日)発行分よりご覧いただけます。
採択された論文は、今後は本誌発行までに早期公開されます。
※第42巻6号以前の論文は順次公開しております。
全編公開までしばらくおまちください。
(本会会員の方はメディカルオンラインより閲覧可能です。
マイページへログインの上、会員専用コンテンツ「メディカルオンライン」をご参照ください。)
 
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/rigaku/-char/ja/(最新号)
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/rigaku/advpub/0/_contents/-char/ja/(早期公開)
※早期公開中の論文がない場合にはエラーページが表示されます。
 理学療法学 Supplementの閲覧については以下のURLをご参照ください。
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/cjpt/-char/ja/

理学療法士協会(学術誌 理学療法学) より引用

理学療法士の賠償責任保険加入することができる

現在は協会に加入すれば、自己負担0円で強制的に入ることができます。

内容については、理学療法士協会『賠償責任保険』のページより引用

基本プラン(自己負担0円)

■補償内容
補償項目支払限度額
身体賠償1事故300万円 (保険期間中300万円)
■保険対象者(*全員加入部分の条件)

1)在会会員であること注1)休会会員は対象外
注2)入会手続中・復会申請中は、年会費納入後、在会会員になってから対象
2)年会費を納入済みであること注1)在会会員であっても、未納者は対象外

■支払い事例(理学療法士賠償責任保険<身体賠償>)

身体に障害のある者対する理学療法業務中の事故例:右ひじ屈曲の関節可動域運動中、誤って上腕骨を骨折させた。
健常者に対する理学療法業務中の事故例:ケガの予防的処置として理学療法を行った結果、該当箇所を痛めてしまった。
研究・実験中の事故例:教育・医療機関で臨床研修中、被験者にケガを負わせた。

上乗せ保証プラン(年間3500円)

ややこしいのでとりあえず、基本プランと合わせての保証額です。

保証内容(基本プラン+上乗せ保証プラン

★業務中

・身体障害:1事故1億円 1年で3億円まで

・財物破壊:100万まで

・初期対応費用:500万まで(見舞い金品は1名につき10万)

・人格権侵害:1事故期間中 100万まで 被害者1名につき50万まで

★日常生活

・身体障害/財物破壊:1億円

日常生活については

・自転車の運転を誤り、通行人に衝突し、ケガをさせた。

・マンションの専有部分の配水管を詰まらせて水漏れが発生し、階下の他人の部屋の家具等を汚した。

・買い物中、商品の陶器を落としてしまい、破損させた。

・子供がマンションのベランダから物を落としてしまい、通行人にケガをさせた。

・ホームパーティーで出した料理で調理ミスが原因で食中毒が発生、来客が腹痛を起こして入院した。

理学療法士賠償責任保険制度パンフレット2019年度版より引用

けっこう保証内容がいいように見えますが、

個人的には、不必要な人が大多数だと思います

なぜなら、”業務中”の賠償責任保険は、病院なり会社が保険に加入しています。なので、もし仮に事故になっても会社が守ってくれます。

それでも不安だよという人は入ればいいですが、300万程度の保証じゃ話になりませんし、

かといって、これだけのために年会費の約2万円+3500円は

普通に民間の保険に入った方が安いです。

認定理学療法士、専門理学療法士制度により認定資格を取得可能

理学療法士としての専門性を磨くことはとてもいいことだと思います。

しかし残念なことに、専門・認定理学療法士を持っていても加算は増えません。

つまり、1年目の新米理学療法士と10年目の認定理学療法士は病院にとって収入に差ありません。

なので、ほとんどの所では給料が増えないのが現状です。

しかも、認定理学療法士は年間更新料が1分野につき3250円かかってきます。

そして、更新にはポイントが必要になります。

ポイント取得のために色々と講習を受けたり、活動をしないといけません。

給料も上がらず、更新料は取られ、勉強すればするほど

時間とお金が減っていくシステムになっています

福利厚生サービスにより割引などの特典がある

僕は利用したことはありませんが、レストランやホテル等の宿泊施設、カラオケ・映画館・遊園地等が優待価格でご利用できる割引特典があります。

割引率は5%というケチな割引率です

また、上流階級の人がいくような所がチョイスされているため僕のような庶民理学療法士が行くようなところはまったくありません。

本当にこれだけは『絶対に』期待しないでください。

ガイドラインや 診療報酬・介護報酬が改定された際に、情報が提供される

会員限定に公開されるガイドラインや改定内容について情報を得ることができるそうですが、

はっきりいって、今はネット社会です。いくらでも検索すればでてきます。

もちろん、信憑性や正確性は高いですが、一個人のセラピストとしては価値は低いです。

どうゆう人にはメリットあるか

上記で上げた内容からお得な人は

・右も左もわからない新人でお金よりも知識や技術が欲しい人

・勉強会や講習にいっぱい参加したい人

学会発表や認定理学療法士などバリバリ資格を取って動きたい人

位かなって思います。

それ以外は個人賠償責任保険に入りたいだけの人は民間の保険に入ればいいですし

方向性が分からないだけの人は

一年だけ新人教育プログラムやその他勉強会を受けて方向性が定まったらやめる

とかで良いと思います。

入会してしまってる人へ

これまでの話を聞いて、

損だけどせっかく入ったのにな…やめてしまうのももったいない」という人のために

休会という手段をおすすめします。

1年単位での申請をすれば休会する事が可能です。

休会すると休会申請期間の年会費は無料です。一応、いくつ化のサービスは使えなくはなります。

他に各種条件による年会費の割引があり、割引後の年会費は3000円となっています。

割引の各種条件

・育児休業割引:証明書の提出とともに申請すれば翌年の年会費に適用

・シニア割引:満65歳以上かつ、在会歴25年以上で割引申請をしたもの

・海外会員割引:在留カード(レジデンスカード)などの提出により、翌年度適用

まとめ

  • 年会費15000~23000円 かかる
  • 勉強や学会発表、認定理学療法士などを頑張りたい人にはお得
  • 個人賠償責任保険のためだけに入るのは損
  • 会員限定などの情報はネットで検索すればでてくる
  • 入ってしまってるけど、もったいないという人は休会という手もある

最後に

現在の理学療法士協会の会員数は約12万人です。(2019年3月末時点) 詳しくはこちら

つまりは、約2万円×12万人=年間24億円

めっちゃ儲かってますね(笑)

もちろん色々な活動をして理学療法士の社会的地位を上げてくれてるとは思いますが、

個人的には、これからの社会に理学療法士の価値が上がっていくイメージはつきません。

詳しくはこちらの記事↓

もちろん、お金のためにやってるわけじゃない人からすれば、これほど知識と技術を身に着けられるコンテンツはありません。

知識や技術を時間やお金をかけて身に着けたい人はぜひ協会に入ることをオススメします。

今回はこれで以上になります。

次回もよろしくお願いします。