マッサージなんてやめなさい|理学療法士はマッサージ師じゃない

理学療法

どうもkachanです。

以前こんなツイートをしました。

今回はこれを深掘りしていきます。

理学療法士が整体師さんになってきている

こんなツイートがありました。

まったくもって同意見ですね。

理学療法とは、運動療法・物理療法を提供する人です。
理学療法士になってからずっと思っていますが、

患者さんがくる→ベッドに寝かせる→世間話しながらマッサージをする→適当に立ち上がり、歩行練習する→終了

これってマッサージ師さんとそんな変わんないよな…  って思います。

そして、そんなことばっかりやってるから理学療法士っていう仕事の認知度は低いですし
リハビリ=マッサージと思われ、受ければ勝手に治してくれる人っていうイメージを持たれます。

リハビリテーションの主体は『患者』

以前にこんな記事を書きました↓

この記事の初めにリハビリテーションとは?という話をしています。

まず特に日本人は勘違いしていますが、リハビリテーション=機能回復訓練ではありません。それはほんの一部でしかありません。

リハビリテーション(Rehabilitation)は、re(再び、戻す)とhabilis(適した、ふさわしい)から来ていると言われています。

つまり、リハビリテーションとは単なる機能回復ではなく、「人間らしく生きる権利の回復」や「自分らしく生きること」で、そのために行われる「すべての活動のこと」を指します。

病気、怪我なんかの心身の障害に対して、元の状態に戻るような訓練を行うことだと思われていますが、今では「障害を治す」という意味だけではなく、「障害を持った人が障害を持ったままでも」、よりよい人生を送ることができるように支援を行っていくことです。

つまり、主体は「患者」本人です。

私たちが行うのではなく、患者さんが行うすべての行動をリハビリだということです。

なので、「リハビリです」や「リハビリしましょう」など、セラピストが言うのは間違っています。正確には 「理学療法士です」 や「運動しましょう」のほうが正しいですね。

まぁ、世間的にそのほうが通用するので僕も「リハビリです~」って言いますが、知っていて使ってるのと知らないで使ってるのでは全然違います。

例えば、赤信号を渡ったらダメな理由を知った上で、車を来てないのを見て信号を渡るの、とダメな理由を知らないで何も見ないで渡ってしまうのでは意味が違いますよね。

しっかり、ここのリハビリテーションの在り方を理解した上で仕事をしてほしいと思います。

この記事の通り、リハビリとは

『患者さんが主体であり、患者さんがそのために行うすべての行動のこと』

つまり、僕らがすることでなく、

患者さんが自分の目的のために理学療法を選択してもらうことが本当のリハビリテーションです

ちゃんと『理学療法』をするためには?

結論を言うと 

ちゃんと患者さんに説明してわかってもらうことです。

そして、マッサージ師さんと勘違いされるようなことをやめて、その誤解を解くためにもしっかり説明をしてからアプローチするように心がけることです。

以前こんなツイートをしました↓

巷では『理学療法士は治せない』と言われます。
理由としては、理学療法というのは治すまでに時間がかかる上、再現性が低いからです

個人的に筋緊張や筋力を変えていくには2週間~1ヶ月くらいかかると思いますし、年齢や性別、過去にどんな運動や仕事をしていたか、どんな食生活で、どんな病気をもっているかなどなど色々な部分が左右されます。

そんなでは治せないと思われても仕方ありません。
そして、患者さんからしたら

針一本で痛みが取れる鍼灸師さんのほうがいいですよね。
整復やテーピングをして短時間で痛みを減らす柔道整復師さんのほうがいいですよね。

けれど、僕は理学療法の強みというのを知っています。

それは、『根本から治す力』『予防する力』です。

『なぜそこに痛みが生じているのか』

『なぜ怪我や転倒をしてしまうのか』

『今後骨折や病気にならないためにどんな生活をすればいいか』

これらを理学療法は考え、解決することができます

もちろん他の職業ができないわけではありませんが、
解剖・生理を詳しく理解してかつ人間の動作に詳しく、それを変える力とあらゆる手段で怪我や病気の予防をする力に特化しているのは理学療法だけかなって思っています。

その部分をちゃんと患者さんに理解してもらう必要があります。

『即効性はないけれど、根本の問題はこれで、それを治すためにこれだけの時間がかかる。けれどちゃんとやれば、怪我や病気がしにくくなって辛い思いをしなくてもよくなりますよ』

こんな風にちゃんと理学療法の良いところを知ってもらって、患者さんに理学療法を選択してもらいましょう。

マッサージがいけないわけではない、バランスが大事

ここまで書いて言うのはなんですが、マッサージがいけないわけではありません。

ちゃんと説明した結果、それでもマッサージをしてくれと言われればそれは仕方ないことだと思います。それで、患者さんをNoということができないのが今の業界です。

個人的にはおかしいとは思いますが、食っていくために仕方ありません。

それに僕が患者さんの立場ならそりゃ即効性のある治療をしてくれる方がいいと思いますし、マッサージをしてもらったら気持ちよくて一時的に痛みがなくなって、動きやすくなります。

なので、マッサージをしてほしい気持ちも分かります。

ですが、それではただのマッサージ師さんと変わりないですよ。

問題は『バランス』です。

即効性のある治療もしながら、後から効いてくる治療で根本的な問題も解決していく

という思考が必要だと思います。

そのためにも、理学療法の手技を習得しておくこともいいことだと思います。

手技の種類としては一杯あります。一応一覧すると

  • 川平法
  • ボバース
  • PNF
  • マッケンジー法
  • トリガーポイント
  • 筋膜リリース
  • 筋膜マニピュレーション
  • 操体法
  • SJF
  • 入谷式足底板療法
  • 入谷式徒手、皮膚誘導
  • dymocoインソール療法
  • CI療法
  • テーピング皮膚誘導
  • AKA-H法
  • 胸郭運動システム
  • マリガンコンセプト
  • ヤンダアプローチ
  • パリスアプローチ
  • スパインダイナミクス
  • フェルデンクライス
  • DNM
  • コアコンディショニング
  • MSI
  • オステオパシー
  • ロルフィング
  • DNS
  • ボイタ法
  • リアラインコンセプト
  • OMT
  • 認知行動療法
  • モビライゼーション
  • SJF
  • ウトニングS・J
  • 筋膜ファシリテーション

どれが良くてどれが悪いとかは特にありませんが、

とりあえず、この中で僕が習ったことがあるのは

  1. 筋膜リリース
  2. 筋膜マニピュレーション
  3. ボバース
  4. オステオパシー
  5. AKA-H法

このへんですかね、オススメは筋膜リリースボバースですかね。

筋膜リリースはそこから色々別れて手技がありますが、どれも即効で筋肉の緊張を落とすことができて腰痛や肩こりなんかを一瞬で治すことができます。

ボバースは勘違いされやすいですけど、これは厳密には手技でなく概念です。詳しい話はしませんが、反射や姿勢を利用して治していく考え方はけっこう好きですね。基本的な動作・姿勢を見る理学療法士にとってぴったりな考え方だと思います。

僕はこれらに通常の理学療法を合わせて、患者さんに一回で満足してもらって、根本的な治療の話をしています。

そうすると理学療法を信用してもらえるし、患者さんのモチベーションも上がります。

なので、

『即効性のある治療』

『根本の解決と予防の理学療法』

この二つの力をバランス良く使って患者さんを良くしていくことがベストだと思います。

最後に

先ほども言いましたが、理学療法士がマッサージ師さんと勘違いされやすいのは
僕らの問題だと思います。

ですが、ちゃんとやってもいい事ないこともわかります。

会社には理解してもらえないし、給料は上がらないし、患者さんが良くなって卒業してしまうのも経営的に問題だし、適当にマッサージだけやって治らない患者さんに「上手く病気と付き合ってください」って言うほうが楽です。

でもそんな思考でやって、理学療法の認知度や価値が上がると思いますか

そんなことしてるから、どんどん診療報酬下げられて、給料も上がらない、勉強しても認めてくれないのだと思います。

理学療法士の未来を少しでも明るくするためにも、
理学療法の良さを全面に出す努力をみんなでしていきましょう。

今回はこれで以上になります。

次回もよろしくお願いします。