理学療法士にオススメする訪問リハビリの良いところ

理学療法

どうも、kachanです。

自分は理学療法士5年目の26歳。
国家資格取得後→回復期4年で転職→訪問リハビリで働いています。

今の所、訪問リハビリで約1年ほど働いています。その経験から、訪問リハビリをしていていいところの話をしたいと思います。

今までは、けっこう年収とか給料とか休みとか結構金の亡者みたいな話ばっかりだったのでそれ以外に良いところはどこかっていう話をしたいと思います。

一応、訪問リハビリの給料の良さや年収600万を獲得する具体的な方法などの話は↓

訪問リハビリとは?

訪問リハビリテーションとは、病院、診療所、介護老人保健施設の理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が利用者の自宅を訪問し、心身の機能の維持・回復、日常生活の自立を支援するために、理学療法、作業療法等のリハビリテーションを行うサービスです。

ざっくりいえば、家までいって施術をすることです。

訪問の移動手段は場所によって違いますが、田舎だと車やバイクが多く、都会だと電動自転車が多いです。

担当数は20~30人くらいです。一日で回る人数は人によりけりですが、僕の場合だと6~7人くらいです。一件当たりでお金が出るところだと、お金欲しさに10人近く回ってる人もいますが、そこらへんの調整は自分でできます。

初めは、先輩セラピストについてもらって慣れてから一人で回るっていう体制が多いです。病院や施設と違って一人で回るので、リスク管理に注意が必要です。一応、1人っていっても、電話などですぐ相談や助けは呼べるので心配はいりませんが、そこらの判断っていうのが大事になってきます。

仕事的には、施術だけでなく、服薬管理や食事や排泄、睡眠状態などなど全身状態の管理も同時に行うので広い視野が必要になってきます。初めは難しいとは思いますが、経験を詰んでいくとちょっとした変化や患者さんのしぐさでわかってきます。

概要的にはこんな感じですかね。

訪問リハビリのメリット

実際の患者さんの生活に沿ったリハビリができる

回復期病院上がりの僕だから余計そう思ってしまうのかもしれませんが、
本当にその人に適した理学療法が提供できることはすごくメリットに感じます。

病院だと予め住宅を見に行って間取りや写真をとり、段差などの測定して、それらを想定した状態をつくって練習します。

でもやっぱり家とのギャップは埋められません

住宅改修なんかも必要だと思った場所に付けて退院させても、ちょっとしてから聞くと全く使って無くて、転倒して帰ってきたとかありました。

ですが、訪問リハビリだとリアルな患者さんの動きを見てそれに合わせて環境設定がリアルタイムでできるのでより精度の高い住宅改修や福祉用具の選定、動作指導ができます。

あと、地味に病院より環境設定や食事内容などの融通が利きやすいのもいいですね。

病院だとベッド壁付けダメとか、食事はみんな同じものだから好き嫌いの考慮してもらえなかったり好きな味付けにしてくれなかったりなどなど

病院という大きな施設だからこそできないことも、訪問なら細かいことに対応できるっていう所もいいところです。

トータルケアの能力が身に付く

さっきも話をしましたが、食事・排泄・睡眠・服薬状態などなど全身状態の管理も同時に行います。大変ですが、理学療法以外の視点や知識がどんどん身についていきます。

病院にいるとリハビリに専念できるよう色々な職種の人が自分が知らないうちにアプローチしてくれています。ぶっちゃけ食事量とか排せつ状態とか薬の服薬状態とか知らなくても、やっていけます。ですが訪問ではそうはいきません。一週間のうち僕しかいかないなんてことがあるので、理学療法士でありながら医師・看護・薬剤師・介護など色々な知識がないとその人をケアすることができません。

まぁ大変ですが、患者さんの状態をより把握することができ、理学療法にも生かすことができるのでめちゃくちゃいいと思っています。

色んな職種の人と話す機会が多い

今はとくにどんどんICT化が進んでおり、FAXとか電話じゃなく、ラインのような情報伝達ツールが導入されています。

なので、けっこう細かい患者さんの連絡・相談・報告ができます。

もちろん、緊急性が高い時は電話で連絡を取ることもあります。

そして、なにより医者との距離が近いです。割と病院時代はあんまり話かけたらダメみたいな感じでしたが、今はチャットや電話ですぐに話すことができます。そのおかげで患者さんのことをより新しい状態の情報共有ができ、距離的には病院より離れているはずですが、関係性が近いです。

あと、僕のところだけかもしれませんが、地域に密着した医療人が多いので親睦会が時々開かれたり、細かいイベントが開催されたりとめっちゃ仲がいいイメージです。

そのおかげで仕事以外の話もけっこう聞けるので勉強になるし、楽しいですね。

移動時間があるから仕事のメリハリが付く

患者さんと患者さんの間の移動時間が嫌と言う人もいますが、個人的には好きです。

病院時代だと寝まぐるしく動いていたイメージで頭がこんがらがってきてしまうこともありました。ですが、訪問だと一人終われば、移動の時間があるので一回緊張を落として、頭をクールダウンさせてから次の患者さんに望めます。

だからなのか、個人的には一日が短く感じます。

充実している証拠なのかもしれませんが、
病院時代よりも流れ作業感がないのはいいと思っています。

家族や患者さんとより仲良くなれて、リハビリにも真剣

個人的な感想だと思いますが、
病院時代よりもぶっちゃけ話をしてくれるようになりました。

病院に入院中はお世話になってる立場っていうのもあってか遠慮します。そのせいで本当に望んでいることややりたいことっていうのが聞き出せなかったりします。

しかし、自宅だと自分のテリトリーになるので自然体で話してくれます。そのおかげでより正確なニーズを聞きだせるのでリハビリの目標も具体的になってくれてこちらはやりやすいです。

あと、病院のように

怪我・病気しました→病院に運ばれて手術します→入院中はリハビリしてください

みたいな流れで決まることと違って『自分でしたいからお願いする』っていう人が多いです。

訪問リハビリは嫌だったら切ればいいだけの話なので本当に頑張りたい人、やってほしい人がたくさんいるイメージです。

まぁ稀に、医者にまともな説明受けずに流れ作業のように訪問リハビリ受けさせられている人がいますが・・・・

休みの融通は利きやすい

回る患者さんのスケジュール管理はけっこう任されていることが多いので自分でコントロールすることができます

自分が休みたいところをあけるために他の曜日に回したり、時間変更したりです。

一応、上との相談・報告はしますがけっこう自由です。

これは病院のように毎日介入当たり前みたいなのと違うので、休みの融通は利きやすいかなって思います。

あと、盆や正月、祝日は休みっていうのも病院より多い気がします。家族さんの仕事が休みでいてるからっていうのもありますが、どっかにいくからっていうので向こうから休み希望があったりします。
それに、患者さんへ個人的な理由で休みをお願いする時も
「若いねんから遊ばなあかん、楽しんでおいで」みたいな感じで優しいです。

訪問リハビリのデメリット

連携がめんどくさい

さっきの関係性として近いのですが、その分連携して動くのがめんどくさいです。連絡とって報告して指示もらって、上司に確認して患者さんのとこに行くみたいな感じは手間が多いです。

その分質の高いものを提供できていますが、もうちょっと簡略化できないかなって思います。

天候変化に対して移動が辛い

雨とか嵐とか雪とか寒い・暑いなどなど、天候の影響がえぐいです。僕なんか自転車で周ってるので雨降るだけで大変です。

身体が濡れないように配慮しないとダメだし、マンホールとかで滑りそうになるし、風が強いと傘なんて役に立たないからカッパに着替えないと などなど

天候によっては本当に移動が辛いです。

患者さんのわがままが多い

病院という遠慮する場所にいてないからこそ本当に思ってることを言ってくれる反面、自分の城なので言いたい放題、やりたい放題です。

こっちが辞めといたほうがいいですよっていう話をしても言う事なんて聞きません。その場では聞いても、実際はやってくれてなかったり自分勝手な解釈をして、危ない事をやったりなど

病院に比べて管理は難しいです。

それをどうこうしようとは思いませんが、
患者さんのコントロールは病院より難しいなって思います。

治っていくことは少ない、基本は維持

状態的に頭打ちの人が来ることがほとんどなので良くなる人はすごく少ないです。その上週に1~3回の介入なので、動作や能力は変わりづらいです。

基本的なコンセプトは今の在宅生活を安心・安全に暮らすことがほとんどなので、セラピストとしてつまらないかもしれません。

僕はその中でも割と楽しくやっているほうですが、「どんどん患者さん治したい」っていうモチベーションの人は訪問リハビリは向いてないと思います。

訪問リハビリはこんな人に向いている

急性期・回復期・維持期といろんな時期の患者さんがいますが、
僕が一番重要としてるのは維持期です。

なぜなら、
患者さんにとって一番長い時期となり、もっとも自分の生活を意識する部分になるからです。

そして、

その中でも訪問リハビリは在宅での生活を支える大きな柱です。

やっぱり患者さんは自分の家で過ごして、そこで一生を終わりたいと思っています。

そのニーズに答えられる職場は訪問リハビリだけだと思います。

なのでセラピストとして、患者さんの生活を支えてあげたい、もっと親身に患者さんとリハビリを頑張りたいという人には向いていると思います。

最後に

僕は理学療法士の学校に入る前から維持期で仕事をしたいと思っていました。その気持ちは卒業するまで変わらず就職先も老人保健施設でしたが、学校の先生の勧めもあって回復期で4年間修業をしました。

今やっと自分の思った職場につけたことを本当に嬉しく思っています。

さらに、自宅で頑張りたい、自宅で看取ってほしい、など患者さんの希望や国的にも入院日数を減らしたい、施設を減らして在宅で診てほしいという方針が強くなっています。

それに対応するためにも訪問リハビリというのはまだまだニーズが高いものです。

病院や施設で患者さんを集中的に見るリハビリテーションもいいですが、実際の患者さんの環境でするより親身なリハビリテーションも経験してみるといいと僕は思います。

今回はこれで以上になります。

次回もよろしくお願いします。